領域

目次

範囲

「チベット」とは何か について、チベット人は、伝統的に「ツァンパを食べるチベット人」が住まう所、「観音菩薩がいきものたちを教化する『仏法の国』」等と考え、「チベット三州」、「小チベットと大チベット」などの名称で総称してきた。亡命政府の主張する領土は、ウ・ツァン、カム、アムドの3地方からなる所謂「大チベット」で、歴史的チベットにほぼ相当する。

これに対し、現在チベット人が居住する上記領域の大部分を軍事力を元に支配統治している中華人民共和国は、上記領域の西南方の二分の一ほどを占める地域に「チベット族」の「自治区」として「チベット自治区」を設け、残る地域は隣接する各省に分割して帰属させ、「内地」(=中国本土)に組み込むという行政区画を行っている。

共産中国占領下のチベット

地理的区分

チベット三州(プー・チョルカ・スム)

チベット全土を三分するチベットの地理的区分法式の一つで、単に「三州(チョルカ・スム)」とも。

チベット三州(中国の行政区分を利用しているので境界線は不正確です。)

「馬の州ドメー」- アムド

チベットの東北部で、中国の行政区分では青海省および四川省アバ・チベット族チャン族自治州、甘粛省甘南チベット族自治州を合わせた領域にほぼ相当する。当地のチベット人はアムド方言を話し、「アムドパ」と自称する。他にオイラトのホショト部を中心とするモンゴル人も多数居住している。

現在も青海省には多数のチベット仏教寺院が残り、チベット人・モンゴル人の僧侶によって守られている。

「人の州ドトェ 」- カム

チベットの東部地方。元、明代中国の地理史料では、アムドとともに「吐蕃」の「朶甘」と一括して呼ばれた。現在は中国チベット自治区東部・青海省東南部・四川省西部・雲南省北西部に分割されている。この地方の住民はチベット語で「カムパ(=「カムの人」の意)」と称する。

「仏法の州ウーツァン 」- ウー・ツァン

チベットの中部と西部にあたり、ヤルンツァンポ川流域を含むほか、西部地域はカイラス山山麓を囲み、北部は広大なチベット高原の大部分を占めている。ウー・ツァンの南境界はヒマラヤ山脈で定められる。チベット民族の政治と文化の中心地で、ラサで話されるチベット語方言が共通語として使用されている。また、亡命チベット人の共通語の大部分もラサ方言によっている。

ガリー

チベット高原西部地域を漠然と指す歴史的地域名。ンガリ、ガリとも。 時期や文献によって相違するが、西はスカルドゥ地区(パキスタン)からラダック(インド)アクサイチン(印中係争地)、そして東はトゥー(トェ)地方(西チベット)までを含む領域で、平均海抜4500m。古くはシャンシュン王国、グゲ王国があり、西部チベットの中心であった。 チベット自治区の最西部を占めるガリ地区という呼称は、この名称を採用したものである。

チベット十三万戸(プー・ティコル・チュクスム)

中央チベットもしくはチベット全土の総称として用いられるチベットの地理的区分法式の一つ。単に「十三万戸(ティコル・チュクスム)」とも。

モンゴル帝国期に各地の有力領主たちが万戸制に基づく「ティ・プン」(万戸長)に任じられたことに由来する呼称であるが、後に中央チベットの別称として用いられるようになり、さらに時代をくだって由来の記憶がうすれると、チベットの全域を十三に区分した場合の総称だだという理解があらわれてくるようになった。その場合の「十三」地方の内容は以下の通り。

1. ガリ三域(ガリ・コルスム)

2. ウーツァン四翼(ウー・ツァン・ルシ)

3. カム六高地(カム・カンドゥク)

1 – 3 は、それぞれ西チベット、中央チベット、東チベットをあらわすのにふるくから用いられてきた呼称である。

プーと大プー(プー・タン・プーチェンボ)

チベット人自身による チベット全域に対する区分方法の一つで、「小プーと大プー」(プーチュン・タン・プーチェン)と表現されることもある。

「プー(小プー)」とは中央チベットのことで、「大プー」は、アムド地方・カム地方から成るチベット東部を指す。

チョネ(アムド東部)の領主が チベット大蔵経を開版した際に執筆させた開版縁起(1773年成立)の中には、「プーと大プー」をはじめ、チベット全域を示す表現が各種列挙されている。

「(前略)このように、雪ある国の中心に」と説かれているような、無数の福徳のある国、無数の仏と菩薩が加持した土地、涼しき国、もしくは『無垢光明天女授記経』に赤き顔の人の国と説かれているこの国において、三チョルカとかプーと大プーと呼ばれているうちの、馬のチョルカ・ドメー、大プーとは、チベット中にありふれている類書に「西方の池のごときガリ三域と、中央の水路のごときウー・ツァン四翼と、東方の耕地のごときカム六高地」などと説かれている中の後者である。

以下、「馬の州ドメー」、「大プー」、「カムの下手」に位置するチョネに関する説明が続いている。

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